- 作者: 森鴎外
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1992/09/18
- メディア: 文庫
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江戸時代,島流しとなった罪人は高瀬舟で送られた。その際護衛に付くのは同心。長年高瀬舟に乗ってきたベテラン同心はある日,罪人であるのに清々しい顔つきをした男,喜助に出会う。喜助の罪は弟殺しで,同心はなぜ殺したのかを聞く。
同心はケチかというほど質素な生活をしていて,金に執着がない喜助に少なからず嫉妬する。そして,殺人の理由を聞いて,葛藤が生まれる。読み終えると,切なさがこみ上げてくる。