本書の内容
著者は、第二言語習得について研究している。
本書ではその研究成果と、第二言語をどう学び、教えるかということが書かれている。
章ごとに二、三冊のブックガイドがある。全7章。
以下、内容を一部紹介する。
インプット
そもそも学習において、インプットは必要不可欠だ。ではどれほどの量が必要なのか。そして効率的な方法とは?
大量のインプットを取り込む際、4つの条件があるという。
「理解可能性」「関連性」「真正性」「音声と文字のインプット」である。
そのうち「関連性」において、興味深いデータがある。自分が面白いと思って読んだものは、定着率が1.15倍に上がるそうだ。
アウトプット
アウトプットは、自らの能力の穴を発見し、正確さを確認するために必要だ。
アウトプットの役割と量を増やす効果的方法について考えていく。
最後に著者は、おすすめの教材ソースをいくつか紹介している。
モチベーション
ある調査がある。あらゆる天才にインタビューをした時に、必ず「10,000時間」という数字が現れるのである。それは、それまで打ち込んできた時間だ。つまり、プロフェッショナルになるには、1万時間必要なのである。
1万時間とは、毎日3時間でも10年である。いったい、どのようにモチベーションを維持していけば良いのかを考える。
学習方略
学習の方法、メタ認知について。
感想
とても参考になった。内容もそうだが、ブックガイドや教材ソースが適度にあるところが良い。
英語だけでなく、勉強法としても良い本。